お客さまとの面談時間について
私は、銀行員時代にお客さまと面談する時間を基本的には、30分を目途に面談に臨んでいました。
この30分という時間ですが、短いと思われる方が多いと思われます。
実際の面談のイメージですが、最初の10分は、お客さまの近況をお聞きする時間としています。
そして、10分を過ぎたあたりから、本日の面談の趣旨をお伝えします。
何か、担当者として銀行のサービスをセールスするのであれば、その旨をお伝えしたうえで、
具体的なサービスの提案を行っていました。その時間も目安は5~10分です。
残りの10~15分は、あえてお客さまにセールスに終始するのでなく、お客さまのお困り事が
ないか必ずお聞きしていました。
一方的な売り込みでは、お客さまからすると、またあの担当者が売り込みに来たとしか思われません。
あえて、セールスについてのお客さまの返事をその場では決して求めることはございませんでした。
こちらから、セールス内容をご説明させて頂いている間のお客さまの表情やしぐさで、そのサービス
についてある程度どういった思いでいらっしゃるのか分かるからです。
その場で答えを求めて面談時間を1時間近くお客さまを往訪する同僚もいましたが、これでは、
一方的な売り込みになり、またお客さまの貴重なお時間を銀行担当者の売り込みの時間にとられて
しまいます。
また30分という時間は、翌週に改めてお伺いさせて頂くにもちょうど良い面談時間と個人的には
思っていました。
「起承転結」という言葉がございますが、この「結」については、次回以降の面談に繰り越して、
お客さまに確りとご検討頂いたうえでご決断を頂くことが、私は、お客さまと継続的なお取引を
頂ける上で大変重要なことと今でも思います。
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